富士通研究所、コピー用紙同等の表示品質を実現した電子ペーパの試作に成功

富士通研究所はコピー用紙と同等の表示品質を実現する電子ペーパーのコンセプトモデルを試作した。新たに開発された表示材料は、白さ・コントラストで紙媒体とほぼ同じレベルとなっているという。2006年頃の実用化を目指す。

電子ペーパーの表示材料には、読みやすさ・携帯のしやすさ携帯のしやすさといった既存の紙媒体の持つ様々な性質の実現が求められるが、同社では白さとコントラストの向上に焦点を当てて開発を行った。新たに開発された表示材料は白色比80以上、コントラスト比15以上を実現し、紙媒体と比べて遜色ない表示品質を実現しているという。また、電圧を加えると発色し、極性の反転により消色するという性質により、電源を切っても表示が消えないメモリ効果を持っている。この性質により省電力も実現、電子ペーパーに適した材料となっている。

同社では2006年頃の実用化を目指しているといい、書き換えの容易さなどのディスプレイの長所と、読みやすさ・携帯の容易さ・変形の自由さといった紙の長所を併せ持つ電子ペーパーを実現、従来のディスプレイや紙媒体の補完によるオフィスのペーパーレス化の推進への貢献を目指す。
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